ロックと映画大全集へ
 
音楽業界を題材にしたものから、ストーリーはまったくロックとは無縁なのに何故かロックを感じてしまう映画ってありますよね?なにをもって「ロック的」とするかは人それぞれですが、当サイトでは主にサントラの充実度、主人公の生き方、世界観などで選んでみました。


 60年代 イージー・ライダー(69) ロックと映画が結びついた最初の作品といっても過言ではない、アメリカン・ニュー・シネマの金字塔。本作を作ったというだけでも、デニス・ホッパーは偉大なのではないかと思えて来る。ヤク中のヒッピーがロックン・ロールをバックにアメリカ大陸をバイクで駆け回るだけの映画だが、そのルーズでシュールな映像によって、全編に渡って異様な緊張感をみなぎらせる事に成功している。ステッペン・ウルフの主題歌「ボーン・トゥ・ビー・ワイルド」はあまりにも有名。
 70年代

ロックと演劇の相互作用によって新たなジャンル「ロック・ミュージカル映画」が生まれ、70年代後半からは「ディスコ映画」が台頭した。
(70) 朝鮮戦争最中、前線からそう遠くない医療キャンプを舞台に、三人の迷医が繰り広げる享楽的でブラッキーな騒動の数々。奇麗事や既成の価値観を真っ向から否定する主人公の生き方がパンク。劇中、何度も日本語の歌がラジオから流れる演出もグッド。
時計仕掛けのオレンジ(71) 完全に管理化された近未来都市で、本能のままに生きる15歳のアレックス率いる不良グループの暴力的で性的な日常を淡々と描いたキューブリックの問題作。メイク、衣装、セリフ、そのアナーキーな世界観など、ロックに与えた影響は大きい。
黒いジャガー(71) 黒人私立探偵のハードボイルドでファンキーな事件簿。音楽はアイザック・ヘイズが担当。
アメリカン・グラフィティー(73) ビーチ・ボーイズ、バディ・ホリー、チャック・ベリーなど、オールディーズ・ロック/ポップス満載の本編&サントラ。スター・ウォーズを撮る前のジョージ・ルーカスが、古き良きアメリカをノスタルジーたっぷりに描いた青春映画の秀作。
ジーザス・クライスト・スーパースター
(73)
同名ロック・オペラの映画化。演劇とロックを融合させた「ロック・ミュージカル映画」の先駆的作品。一級品のオリジナル楽曲を、躍動感溢れる演技、カメラ・ワークと完璧にマッチさせ、迫力のある映画に仕上げている。
ファントム・オブ・パラダイス(74) ブライアン・デ・パルマ監督によるカルト映画。ロック・テイストで描かれた「オペラ座の怪人」の現代版。
Tommy トミー(75) ザ・フーのピ−ト・タウンゼント原作のロック・オペラを映画化。視覚、聴覚、言語機能を失った少年トミーの目を通して描かれる屈折した世界。主演は同バンドのヴォーカリスト、ロジャー・ダルトリー。
ロッキー・ホラー・ショウ(75) 原作は73年にヒットした、リチャード・オブライエン作詞、作曲のロック・ミュージカル。おばけ屋敷に迷い込んだ二人の男女の物語。全編に怪奇映画のパロディが散りばめられている。
タクシー・ドライバー(76) M・スコセッシ、ロバート・デ・ニーロの名を世界に知らしめた、アメリカン・ニュー・シネマの異色作。主人公トラヴィスのモヒカンヘアを真似たジョー・ストラマー(クラッシュ)、その名前にあやかったトラヴィスなど、この映画の若者への影響は底知れない。
サタデー・ナイト・フィーヴァー(77) ディスコ・ブームの火付け役ともなった、70年代を代表する青春映画。ビージーズの優れたディスコ・チューンが全編を彩る。
グリース(78) ジョン・トラボルタ&オリビア・ニュートン・ジョン主演の青春ポップ・ミュージカル。「サタデー・ナイト〜」には無い、コミカルでテンポの良い展開が痛快。
さらば青春の光(79) ザ・フーのアルバム「四重人格」をベースにした青春映画。アイビー・ルックのモッズと、皮ジャンにリーゼントのロッカーズという二つのグループの青春と挫折を描く。
マッドマックス(79) メル・ギブソンの名を世界に知らしめた大ヒットバイオレンス・アクション。その荒廃した世界観と「北斗の拳」よろしくのコスチュームがヘヴィー・メタル(のPV)に与えた影響は計り知れない・・・。
ヘアー(79) 巨匠・ミロス・フォアマンによる反戦ロック・ミュージカル。徴兵検査のため田舎からNYに出てきた主人公が目にしたのは、自由闊達に生きるヒッピー達の姿だった・・・。
 80年代


陽気で楽しいサクセス&青春映画が大量に作られ、劇中には演出効果としてポップスが必要不可欠となった。一つのヒット映画のサントラがそのまま「80’Sヒッツ」になりえるほど、映画と同時代のポップスが密接に結び付いていた。
ブルース・ブラザーズ(80) R&B、ソウルを代表するミュージシャンが総出演した、伝説的R&Bミュージカル映画。
ピンク・フロイド・ザ・ウォール(82) プログレッシヴ・バンド「ピンク・フロイド」の同名アルバムを映画化。主人公ピンク役にはボブ・ゲルドフ。劇中、同アルバムの裏ジャケにあるイラストがアニメで動く。
スパイナル・タップ(84) ロブ・ライナー監督によるコメディ・ロック・ドキュメンタリー。架空のヘヴィメタ・バンド「スパイナル・タップ」の活動に密着し、ロックビジネスの裏と表を笑い飛ばす。今でもカルト的人気を誇る伝説的ロック映画。
フット・ルース(84) サントラがメインで、映画はオマケなのでは?と思えてしまう程、映画の内容に比べサントラが超充実している。学校でロック・パーティーを開こうと奮闘する転校生の恋と友情を描いた青春映画。
ビバリー・ヒルズ・コップ(84) グレン・フライやポインター・シスターズなどの、ゴキゲンなロック・ナンバーが絶妙なタイミングで流れる、鳥肌モノのアクション・コメディ。
ストリート・オブ・ファイア(84) 流れ者の主人公(マイケル・パレ)が暴走集団に拉致された歌姫(ダイアン・レイン)を救い出す為に立ち上がる、冒険活劇。ライ・クーダーが担当するカントリー&ウェスタン調のBGMと、随所で流れる本作オリジナルのロック・ソングが映画を盛り上げる。
バック・トゥ・ザ・フューチャー(85) ヒューイ・ルイス&ザ・ニュースによる主題歌「パワー・オブ・ラヴ」、ロック・スターになる事を夢見る主人公マーティのギター・プレイ(ジョニー・ビー・グッド)など、超一流のエンターテイメント映画であると同時に、80年代という、「ロック大盛況時代」の空気をも凝縮した名作。
トップ・ガン(86) ケニー・ロギンスの「デンジャー・ゾーン」、ベルリンの「愛は吐息のように」など、曲を思い浮かべただけでそのシーンが目に浮かぶ程、音楽と映像が完璧にマッチした、80年代映画の代表作。
スタンド・バイ・ミー(86) ベン.E .キングの歌う同名曲もさることながら、バディ・ホリー、デル・バイキング、ジェリー・リー・ルイスなどの、50年代を代表するヒット曲が何とも言えないノスタルジーを誘う。
ダーティ・ダンシング(87) 60年代を舞台に、ダンスのインストラクターと17歳の少女の恋を、ダンス描写を加えながら描く。60年代のヒット曲が多く使われている。
マネキン(87) 80年代映画の典型且つ秀逸なファンタジー映画。スター・シップの歌う主題歌「愛は止まらない」が胸を打つ。
ビルとテッドの大冒険(89) ロックの事しか頭に無い低能二人組みが、歴史のテストでの赤点を回避する為に過去にタイム・スリップし、数々の偉人達を巻き込みながらも賢くなって行く痛快コメディ。主演のキアヌ・リーブスの馬鹿っぷりは特筆すべきものがある。テンションそのままの続編「ビルとテッドの地獄旅行」(91)もあり。
レニングラード・カウボーイズ
ゴー・アメリカ
(89)
ツンドラ地方を活動拠点とするロックバンド、レニングラード・カウボーイズは、スターになる夢をかなえるべくアメリカへ旅立つが・・・。ダーク・スーツにサングラス、そしてリーゼント頭といった奇抜な格好と、そのオフビートなノリで一世を風靡したバンドの珍道中第一作。監督はフィンランドの巨匠・アキ・カウリスマキ。
 90年代

新進気鋭の若手監督たちによる「インディー映画」「新感覚映画」の台頭により、既成の曲、過去のヒット曲が多用されるようになった。また、90年代後半から「あの頃は良かった」的な、過去を舞台にした映画が多く作られ始めた。
プリティー・ウーマン(90) 言わずと知れた恋愛映画の傑作。ナタリー・コール、ロクセット、デヴィッド・ボウイ、レッチリ等、超豪華アーティストが名を連ねるサントラも魅力。
フォード・フェアレーンの冒険(90) ロック関係専門の私立探偵フォードの波乱万丈な事件簿。冒頭でモトリー・クルーのヴィンス・ニールが熱唱中に倒れて死ぬ(笑)。
ザ・コミットメンツ(91) 音楽に青春を燃やす若者達の恋と友情。監督は「ピンク・フロイド・ザ・ウォール」「エビータ」なども撮ったアラン・パーカー。
※しまださん情報ありがとう
ウェインズ・ワールド(92) 「オースティン・パワーズ」で御馴染みのマイク・マイヤーズ主演で贈る、ドタバタ・ヘヴィー・メタル・コメディ。劇中、クイーンの「ボヘミアン・ラプソディ」が余りにも効果的に使われた為、同曲は20年の時を越えてリヴァイバル・ヒット。ラストにはアリス・クーパーも登場する。
シングルス(92) グランジに沸き立つシアトルを舞台に、若い男女の恋愛模様を描く群像劇。マット・ディロンがグランジ・ロッカー役に挑戦してます。
ハードロック・ハイジャック(94) ラジオ局をその気もなしに乗っ取ってしまったアマチュア・バンド三人組の騒動を描くドタバタ篇。何故かラストにモーター・ヘッドのレミーがカメオ出演。
パルプ・フィクション(94) クエンティン・タランティーノの名を世界中に知らしめた作品。それまで、劇中の音楽、挿入歌等は、ただ映像と合わせるだけの「MTV」的手法で使われていたが、本作は、劇中の登場人物に音楽を流させ、音楽そのものに必要性と主体性を与えるという、画期的なスタイルを生みだした。つまり、人物描写の一つとして、極めて効果的に音楽を使用したのである。これ以降、多くの映画がこの手法を模倣し、今ではスタンダードな音楽の使用法となっている。
ストレンジデイズ(95) 世紀末のロサンゼルスを舞台に、虚構と現実、人種問題、犯罪、記憶、宗教的エクスタシー、エロスなど、様々な要素を描き出すSF大作。随所にグランジ風ロックやヒップホップが流れ、実在するロックバンドも多数劇中に登場する。製作・脚本・原案は「ターミネーター」のジェームズ・キャメロン。
トレイン・スポッティング(96) それまで見向きもされなかった「イギリス映画」を、その革新的な映像とラフな演出スタイルで、一躍「UKムーヴィー」へと化けさせた新感覚の青春映画。公開当初「映画版セックス・ピストルズ」とまで言われた。
只でさえ混沌とした現代を、ドラッグに溺れながら生きて行くしかない若者の屈折した日常を、アンダー・ワールド、イギー・ポップなどの曲を効果的に織り交ぜながら巧妙に描く。この映画以降「スタイリッシュ」という言葉が流行した。
バスキア(96) 若くしてこの世を去ったジャン=ミッシェル・バスキアの生涯を描く。PIL、ジョイ・ディヴィジョン、デヴィッド・ボウイ(ウォーホル役で本人も出演)などサントラが凝っている。
オースティン・パワーズ(97) BGM、衣装、セリフなど、60年代テイストを全編に渡ってみなぎらせたコメディ映画。あまりの下らなさに「お馬鹿ムーヴィー」なる言葉を流行させた。
スクリーム(97) ホラー映画の大巨匠・ウェス・クレイヴンによる大ヒットホラー映画。アリス・クーパーの「スクールズ・アウト」、ニック・ケイヴ、などBGMが効果的。
ブギー・ナイツ(97) 70年代末を舞台に、超ビッグなイチモツを武器にポルノ業界に入り込んだ男のドラマ。ビージーズ、リック・スプリングフィールドなど当時のヒット曲が要所に挿入され、この時代のムードをうまく表現している。今作のヒットにより、70年代回帰が起り始める。
ベルベット・ゴールドマイン(98) デヴィッド・ボウイをモデルにしたロック・スター「スレイド」に夢中だった主人公が70年代を回想する。イギー・ポップらしき友人が登場するなど、70年代のグラム・ロック・シーンを描く。
54 フィフティ★フォー(98) 70年代、NYに実在した「54」というディスコを舞台に繰り広げられる若者の恋と青春を描く。70年代に作られたディスコ映画とは趣を異にしているが、豪華キャストやヒット曲満載で楽しめる。
スティル・クレイジー(98) 70年代は人気ロック・バンドのメンバーとして活躍していた中年親父達が、再結成に向けて奮闘するコメディ。衣装、セリフ、オリジナル楽曲など、ロック・ファンをにやりとさせる演出がにくい。
ウェディング・シンガー(98) ドリュー・バリモア、アダム・サンドラー主演で贈るドタバタ・ラブ・コメディ。結婚式を盛り上げる「ウェディング・シンガー」をして生計を立てている主人公(サンドラー)が、冒頭でいきなりJ・ガイルズ・バンドの「ラヴ・スティンクス」を熱唱。また、ビリー・アイドルもカメオ出演している。
ビッグ・リボウスキ(98) コーエン兄弟の傑作コメディ映画。主人公“デュード”のダメ人間っぷりと素人誘拐犯一味の一人として登場するレッチリのフリーのダサさが何ともいえない。BGMもシーンに見事にハマッている。
アメリカン・パイ(99) 活きの良いアメリカのパンク&ポップスがふんだんに使われた、大ヒット青春コメディ映画。特に続編「アメリカン・サマー・ストーリー」にはオフスプリング、ブリンク182、グリーン・デイ、SUM41など、旬のバンドが楽曲を提供している。「エモ」と「青春」を融合させてノリを作るという様式を確立した先駆的作品で、これ以降、この様式に則った学園青春コメディものが量産され始める。
200本のたばこ(99) 1981年の大晦日、年越しパーティーに集う独身男女の姿をコミカルに描いた恋愛群像劇。コートニー・ラブ、ベン・アフレック、マーサ・プリンプトン、クリスティーナ・リッチなど、80年代に青春を送っていた30歳前後の俳優が集結。時代設定が81年なだけにBGMもパンクまたは80年代ポップスを基調とし、ラストにはエルヴィス・コステロが特別出演している。
デトロイト・ロック・シティー(99) ロック・バンド「キッス」に夢中の4人の高校生達が、数々の困難を乗り越えながらコンサートを観に行く青春ロック・コメディ。キッスの曲はもちろんの事、チープ・トリックからスウィート、ブラック・サバスなど、70年代の名曲が贅沢に使われている。キッス・ファン、ロック・ファン、エドワード・ファーロング・ファンでなくとも、青春映画として充分に楽しめる秀作。
 00年代

90年代後半からの「ノスタルジー路線」を引きずりながら、今度は過去のロック・スターの生き様を描いた伝記映画が量産されそう。 
あの頃ペニー・レインと(00) 70年代を舞台に、ロック雑誌の編集者になる事を夢見る少年の、ロックを通した心の成長を描く。
コヨーテ・アグリー(00) ニューヨークの実在のクラブ「コヨーテ・アグリー」を舞台に、見果てぬ夢を追い掛ける女性たちの姿をエネルギッシュに描く。主題歌「キャント・ファイト・ザ・ムーンライト」を歌うリアン・ライムスは本作で大ブレイクしたとか。
デュエット(00) カラオケ大会で優勝を目指すそれぞれの人生模様を描く。ヒューイ・ルイスが「カラオケ・ハスラー」として登場する。
チャーリーズ・エンジェル(00) 同名テレビドラマの復刻映画。モトリー・クルー、マイケル・ジャクソン、ブラーなどなど、ノリが良ければなんでもありのロックチューンが全編を彩るスーパー娯楽アクション大作!
ミッション:インポッシブル2(00) 同名テレビドラマの復刻映画の続編。ジョン・ウー監督が自ら撮影したメタリカのPV、リンプ・ビズキットによるヘヴィーな主題歌、バック・チェリーらアメリカ西海岸の活きの良いバンドを集めたサントラがかなりロックだ。
ハイ・フィディリティー(00) 「惨めだからロックを聴くのか、ロックを聴くから惨めなのか・・・」中古レコード店を営む主人公ゴードンの過去の恋愛遍歴を振り返りつつ、「ロックだけで繋がっている」仲間とのけだるい毎日や、破綻寸前の恋人とのトラブルなど、悩み多き日常をロック満載で描く。主人公の想い出の曲と言わんばかりに流れるBGMや、着ているTシャツ、置かれているレコード・ジャケット等が、何気にロックの移り変わりを表していたりする。
ロード・トリップ(00) 恋人に間違って浮気の証拠ビデオを送ってしまったドジな大学生が悪友と共にビデオを取り戻すための旅に出る姿を描く青春映画。キッド・ロック、バック・チェリーらホットなロックがBGMに多数使用されている。
ロック・スター(01) 架空のヘヴィー・メタルバンド「スティール・ドラゴン」の波乱に満ちた物語。コピーバンド上がりの主人公が憧れのバンドに加入し、成功を収めるが・・・。
ヘドウィグ・アンド・アングリーインチ(01) 性転換した元・男がバンドを結成し、愛を求めて巡業する同名の超ロングラン・ロック・ミュージカルの映画版。衣装、音楽ともグラム・ロックを基調としている。ストーリーが切ない。
プッシー・キャッツ(01) ロック・スターを夢見る女の子三人組の奮闘を、音楽業界への風刺を入れながらコミカルに描く。
ズーランダー(01) ベン・スティラー主演&監督のオバカ・コメディ。全編を彩る80年代ポップスと、レニー・クラヴィッツ、デヴィッド・ボウイ、パリス・ヒルトンなどのカメオ出演も見逃せない。
カントリー・ベアーズ(02) 自分を人間だと思っていた少年熊が、憧れの熊バンド「カントリー・ベアーズ」を再結成させようと奮闘するハート・ウォーミング・コメディ。ディズニー映画にしては珍しく、子供だましではない演出と構成&音楽がテンポ良く、全く飽きさせない。
ニューガイ・ハイスクール・ウォーズ(02) 冴えないイジメられっこの高校生がひょんなことから刑務所送りとなり、そこで出会った黒人ナイスガイのルーサーに「クールな男になるための訓練」を受ける・・・。バック・チェリーのジョシュア・トッドがカメオ出演している。
スクール・オブ・ロック(04) バンドを首にされたギタリストの主人公が、名門小学校の教師になりすまして生徒達とバンドを組み、自分を首にしたバンドを見返そうとする、ロック・コメディ。全編に渡ってディープ・パープル、レッド・ツェッペリン、AC/DCなど、70年代ハード・ロックの名曲&小ネタが散りばめられ、お父さんが子供と一緒に楽しめる映画になっている。
ハッスル&フロウ(05) どん底の暮らしから這い上がり、メジャー・ホッパーを目指して奮闘する男の成功への道を描く。
ドリーム・ガールズ(07) シュープリームスをモデルとしたR&B・サクセス・ストーリー。ビヨンセが主演。
ラブソングが出来るまで(07) 80年代に一世を風靡したが、現在は落ち目の元ポップスター(ヒュー・グラント)が、再起を賭けて家事手伝いの女性(ドリュー・バリモア)と曲を作ることになり・・・。音楽ネタ満載のラブコメ風音楽映画。
レッスン!(07) おちこぼれハイスクールに赴任してきた新任教師はなんと社交ダンスの先生だった!アントニオ・バンデラス主演で贈る、「フラッシュダンス」の現代版劇映画。07年7月14日公開。
デス・オブ・ア・ダイナスティ (07 ヒップホップ・フェイク・ドキュメンタリー(モキュメンタリー)映画。架空の音楽雑誌に潜入した主人公が巻き起こす騒動をコミカルに描く。ジェイ・Z、ドクター・ドレイ、DMCほか、豪華ゲストも見もの。07年7月21日公開。
glee〜グリー〜(TVドラマ) 高校の合唱部を舞台に繰り広げられるミュージック・コメディ・ドラマ。毎回30年代から90年代までのヒットソングを生徒たちがカバーする「パフォーマンス」が見どころ。 
 2010〜      ロック・オブ・エイジズ(12) 05年にブロードウェイで公演された同名ミュージカルの映画化。題名はデフ・レパードの曲から。舞台は1987年のLA。ロックスターを夢見る少年少女たちの奮闘をなつかしの80`sヒット満載で描く。トム・クルーズが伝説のロックスター役で出演し話題になった。
 500日のサマー(09年) 冴えない毎日を送るサラリーマンの主人公が秘書として雇われた女の子と恋に落ち、絶望と希望を行ったりきたりする恋愛映画。
劇中でホール&オーツの曲が効果的に使われていたり、同僚がカラオケ店でポイズンの「エブリー・ローズ・ハズ・イット・ゾーン」をさりげなく歌っていたりと、洋楽ファンをニヤリとさせる演出がグッド。
アリー〜スター誕生〜(18年) レディー・ガガ主演。ルックスにコンプレックスを持つ無名の女性シンガーと、その才能に魅了され彼女を世に出そうとするロックスターとの恋と情熱の物語。ロックスター役のブラッドリー・クーパーが監督もこなしている。
 ボヘミアン・ラプソディ(18年) いわずと知れた伝説のロックバンド「クイーン」結成から成功までの軌跡を描いた青春ロック映画。あの曲やあの曲が生まれた背景・逸話を知ることが出来る。
バンド映画というよりフレディ・マーキュリーという偉大なシンガーを讃える映画にもなっている。


BLINDED BY THE LIGHT(19年)


1987年のイギリスを舞台に、パキスタンからイギリスへ移住してきた高校生がブルース・スプリングスティーンの音楽に触発され人生が変わる・・・
という青春ロック映画。
タイトルはスプリングスティーンが73年に発表した楽曲「光に目もくらみ」から。



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