バンド・ミュージシャン情報局

  


ハ行
バート・バカラック  
ジャンル : 音楽家・作曲家
40年代、ジャズの洗礼を受け、ピアニストとしてバンド活動を行う。大学で本格的にクラシック音楽を学んだ後、ポップス歌手の作曲を手がけるようになった。また、映画「明日に向かって撃て!」の音楽はあまりにも有名。
バック・チェリー Buck Cherry
ジャンル : ハード・ロック
99年「バックチェリー」でデビューした、骨太アメリカン・ハード・ロックン・ロール・バンド。フロントマンのジョシュ・トッドとギタリストのキースを中心に、度重なるメンバー交代劇にもめげずに地道な活動を続けている。05年にはジョシュ、キース以外のメンバー総入れ替えした心機一転のサード・アルバム「15」(フィフティーン)を発表。11月に来日し、同じ頃日本に来ていたモトリー・クルーの再結成コンサートでは急遽前座を務めた。
ビージーズ  Bee Gees
ジャンル : フォーク、ポップ
イギリス出身の、三人組兄弟コーラス・ポップ・バンド。デビュー当初は、ビーチ・ボーイズから電気を抜いたようなフォーク調のハーモニーを聴かせて人気を得ていたが、70年代半ば、折からのディスコ・ブームでダンス・ミュージックに走り始める。彼等の作るダンス・ミュージックは、当時鋳型式に大量生産された「ディスコ・ミュージック」とは違い、生の楽器の魅力を重視したものだった。その優れたリフと、並外れて美しいコーラスとメロディーは、「ディスコ・ミュージック」と一言で片付けてしまうには、質が高すぎる。
ビースティ・ボーイズ  Beastie Boys
ジャンル : ラップ、ミクスチャー・ロック
三人組ラップ・トリオ。どこかふざけた感のある彼等だが、実は白人ヒップ・ホップのパイオニアで、彼等の86年に発表したデビュー・アルバム「ライセンス・トゥ・イル」は、ラップのレコードとしては、初めてチャート1位になった、記念すべき作品。

ピーター・フランプトン  Peter Frampton
ジャンル : ロック
70年代、そのアイドル的なルックスで絶大な人気を誇った、男性ロック・シンガー。76年に発表したライヴ・アルバム「フランプトン・カムズ・アライヴ」は、1000万枚もの売り上げを記録した。J・キューザック主演の映画「ハイ・フィディリティー」の中で、主人公が一目ぼれした女性歌手がフランプトンの名曲「Baby I love your way」を歌う場面がある。
ビーチ・ボーイズ  The Beach Boys
ジャンル : ポップ
アメリカを代表するロック・グループ。サーフィンをモチーフにした、陽気で楽しくも、何処かノスタルジーを感じさせる楽曲と、美しいコーラスが特徴。ロック史に残る名盤「ペット・サウンズ」以降は、その陽気さは失われてしまったが、音楽的には深くなったと言われている。中央一番上がブライアン・ウィルソン。

     
ビートルズ  The Beatles
ジャンル : ビートルズ
ベースのポール、ギターのジョン、ドラムのリンゴ、リード・ギターのジョージの4人から成る、今世紀最大のロック・バンド。63年、アルバム「プリーズ・プリーズ・ミー」でデビューし、時代が彼等を待っていたかのように、いきなり全英一位を30週間キープ。その後も「ビートルズ・フォー・セール」(64年)「4人はアイドル」(65年)「ラバー・ソウル」(65年)「リボルバー」(66年)など、ロック史に残る名盤を立て続けに発表。70年、アルバム「レット・イット・ビー」を発表し解散。
ヒューイ・ルイス  Huey Lewis & The News
ジャンル : ポップ
ヒューイ・ルイスは80年代に活躍したバンド、「ヒューイ・ルイス・アンド・ザ・ニュース」のボーカリスト。泥臭い、如何にもアメリカン・ロックというような曲や、サックスやシンセサイザーを多用したゴキゲンなR&Bナンバーを売りにしていた。映画「バック・トゥ・ザ・フューチャー」の主題歌「パワー・オヴ・ラブ」と「バック・イン・タイム」を聴いて、ファンになった人も多いのでは。
ビョーク  Bjork
ジャンル : ロック
元「シュガー・キューブス」の彼女がソロ・シンガーとして本格的にデビューしたのは93年発表のアルバム「デビュー」から。その実験的な音楽性とクオリティーの高い楽曲で、常に時代の先端を行く。


ビリー・アイドル  Billy Idol
ジャンル : ロック
70年代末にイギリスで起こったパンク・ブームに感化されて、ソロになる前は「ジェネレーション・X」というパンク・バンドで活躍していた。83年に発表したソロ・デビュー・アルバム、「反逆のアイドル」の爆発的ヒットによって、見事アメリカ進出を果たす。誰も真似できない、あの四角く歪んだ唇と、独特のハスキー・ヴォイスが何とも言えない魅力を放つ。
フィル・コリンズ  Phil Collins
ジャンル : ポップ
プログレッシヴ・ロック・バンド「ジェネシス」のドラマーとして70年代は活躍。80年代からは「元・プログレ」のイメージなんて微塵も感じさせない華麗な転身振りで、ポップ・スターとしての地位を築いた。
フー  The Who
ジャンル : ロック
彼等が始めた、演奏後にギター、ドラム、アンプなど、楽器をぶち壊してしまう暴れん坊振りは、今やロックの「作法」の様になっている。60年代のビートルズを筆頭にした、いわゆる「ブリティッシュ・インベイション組」で、ビートルズとは違う、若者の怒り、感情をストレートに代弁した楽曲で人気を得る。特に彼等の代表曲「マイ・ジェネレーション」は、何時の時代の若者にも通じる、普遍的な魅力を持った歌で、もはや「ロック」そのもののテーマ・ソングと言っても良いかも知れない。
ブラー  Blur
ジャンル : ロック
ライバル・バンド、オアシスと共に90年代の新たなるジャンル「ブリット・ポップ」を確立した、イギリス出身の4人組ロック・バンド。91年にデビューしてから、常に時代をリードする活躍をしている。2002年にギターのグレアムが脱退し、現在は3人編成。
プラシーボ PLACEBO
ジャンル : ロック
「偽薬」(プラシーボ)という、妖しくもちょっと文学的なバンド名、フロントマン、ブライアン・モルコの中性的な魅力が光るプラシーボは、イギリス出身の三人組グラム・ロックバンド。「ブリット・ポップ」旋風吹き荒れる90年代半ばのUKロックシーンで独自の活動をしていた所を「グラムの神様」デビッド・ボウイに見出され、96年、アルバム「プラシーボ」を発表しデビュー。シングル「ナンシー・ボーイ」がヒットし、ロックファンにその名を知らしめる。日本では知名度の薄い彼らだが、現在までに5枚のアルバムを発表し、精力的な活動を行っている。
フランク・ザッパ  Frank zappa
ジャンル : ファンク、ブルース、ロック
一部のロック・ファンから絶対的な支持を受ける、奇才ミュージシャン。93年に亡くなるまで、生涯「反・商業主義」という姿勢を貫き通し、自身の音楽性のみを追及し続けた。また、「ショック・ロックの祖」となるアリス・クーパーを見出した功績も大きい。
フリート・ウッド・マック  Fleetwood Mac
ジャンル : ポップ、ロック
70年代に活躍した、男性2名、女性2名編成の4人組ロック・バンド。常にメンバー同士が恋愛関係にあったという程、親密な絆で結ばれていた。77年に発表した代表作「噂」は、そんな彼等の「バンド内事情」を全てさらけ出した、力強くも何処か切ない楽曲に溢れている。同作は1000万枚以上のセールスを記録した。
ブリトニー・スピアーズ  Britney Spears
ジャンル : ポップ
アメリカ南部のケンウッド出身。8歳の時からCMや舞台で活躍していた、正統派アイドル。98年に発表したアルバム「ベイビー・ワン・モア・タイム」は、なんと全世界で2000万枚以上の売り上げを記録した。
                     
ブリンク182  Blink 182
ジャンル : パンク
世界一馬鹿なバンドを目指していると思われそうなパフォーマンスと、とてつもなくポップでメロディックな楽曲が上手くマッチした、三人組お笑いパンク・バンド。下ネタ・オンパレードの歌詞と、何が起こるか分からないビデオ・クリップもグッド。
プリンス  Prince
ジャンル : ファンク
その名の通り、80年代は正にロック界の貴公子的存在だった天才ミュージシャン。ファンク、ロックン・ロール、R&B、ダンス・ミュージック、ヒップ・ホップなど、黒人が発明した音楽は何でもこなす。90年代に入ってレコード会社との契約問題で、名前を読めない「記号」と化してしまったが、2001年、最新作「レインボー・チルドレン」を発表しまた「プリンス」に戻った。ティム・バートン監督の映画「バット・マン」の音楽&主題歌も担当している。又、「プリティー・ウーマン」でジュリア・ロバーツがお風呂の中でウォーク・マンを聴きながらプリンスの「キッス」を熱唱しているシーンが面白い。
ブルース・スプリングスティーン Bruce Springsteen
ジャンル : ロック
 「アメリカのボス」の愛称で親しまれている、硬派なシンガー・ソング・ライター。70年代、労働者階級の日常を歌うロックン・ローラーとして登場し、「ボブ・ディランの再来」と賞賛された。爆発的にヒットした「明日なき暴走」発表以降、80年代に人気は頂点に。二枚組みの意欲作「ザ・リヴァー」、ジャケットが鮮烈な「ボーン・イン・ザ・USA」など、立て続けにナンバー・ワン・アルバムを連発した。
90年代に入ってからはスランプ、(というか中年の危機?)に襲われ、彼のパートナー・バンドであった「E・ストリート・バンド」も解散。たが、9・11同多テロが起こってからは、「俺の出番だ」とばかりにまた音楽活動を再開させた。活動停止状態にあった「E・ストリート・バンド」とも2002年、新作「ライジング」の為本格的に活動を再開させ、ファンを喜ばせた。また、トム・ハンクス主演の96年の映画「フィラデルフィア」に「ストリート・オブ・フィラデルフィア」という楽曲を提供している。

ブロンディー  Blondie
ジャンル ロック
NYパンクで一番商業的に成功した4人組ロックバンド。紅一点のヴォーカル、デボラ・ハリーは、その後、続々登場するガールズ・ポップのお手本的存在に。リチャード・ギア主演の映画「アメリカン・ジゴロ」で、彼等の代表曲「コール・ミー」が効果的に使われている。
ベイビー・フェイス  Baby Face
ジャンル : ブラック・ミュージック
様々なバンドを経て、86年「ラヴァーズ」でソロ・デビュー。その三年後の89年に発表した「テンダー・ラヴァー」が大ヒット。プロデューサーとしても有名で、マドンナ、ホイットニー・ヒューストンなどを手掛けた。また、映画「ため息つかせて」では、音楽も担当している。
ベック  Beck
ジャンル : オルターナティブ
94年、シングル「ルーザー」でデビューした、アメリカ出身のシンガー。フォークのようでファンキー、ディスコ調の曲もあればカントリー風の曲もあるという、ジャンル不特定の、捉えどころの無い音楽でオルターナティブの旗手として活躍。代表作は96年に発表し、グラミー賞・アルバム・オブ・ザ・イヤーを受賞した「オディレイ」。

ベリンダ・カーライル  Belinda Carlisle
ジャンル : ポップ
80年代に活躍した、ガールズ・ポップ・バンド「ゴー・ゴー・ズ」のヴォーカリストとして活躍した後、ソロに。87年に発表したアルバム「ヘヴン・オン・アース」からのシングル「ヘヴン・イズ・プレイス・オン・アース」は、見事チャート1位を記録した。
ポイズン  Poison
ジャンル : ヘヴィー・メタル
LA・メタル・ブームが吹き荒れる86年、アルバム「ルック・ホワット・ザ・カット・ドラッグド・イン」で鮮烈デビューした、アメリカ出身の4人組ロック・バンド。どこまでも軽快でポップ色の強い楽曲は、当時のロック・シーンの華やかさと、LAのエネルギーを凝縮していた。
88年にはアルバム「初めての・・・AHH!」が全米一位を記録。特に同アルバム収録のシングル・チャート3週一位を記録したバラード「エヴリー・ローズ・ハズ・イット・ゾーン」は、時代を超えて輝き続ける名曲。ロックがシリアスな日常と倦怠感、又は下手なヒューマニズムのみを歌うようになった今でも、頑なにパーティー&セックス・ソングを歌い続けている彼等。その時代に流されない姿勢、というよりも時代遅れになっても全然構わんという一種開き直った姿勢に、ファンは共鳴せずにいられない。
ホイットニー・ヒューストン  Whiteney Houston
ジャンル : ポップス
85年、「そよ風の贈り物」でデビュー。92年には映画「ボディー・ガード」が公開され、同映画のサントラは、世界中で3000万枚のセールスを記録した。また、同年には同じく人気歌手であったボビー・ブラウンと結婚し、「世紀のカップル」と呼ばれた。
ボ・ディドリー  Bo Diddley
ジャンル : ブルース
40年代からシカゴで活躍。55年にデビューし、「ボ・ディドリー」「モナ」等の名作を残したブルース・マン。彼の「ジャングル・ビート」と言われる独特のビートは、イギリスのミュージシャンなどにも影響を与えたと言われている。


ホール・アンド・オーツ  Hall &Oates
ジャンル :ポップス
全米1位を6曲も送り込んだ、80年代ポップスを代表する男性二人組デュオ。デビュー作は以外にも早く、72年のアルバム「ホール・オーツ」。代表アルバムは80年発表の「モダン・ヴォイス」、82年発表の「H2O」。R&Bをベースとした、都会的で洗練された音楽が魅力。
ボビー・ブラウン  Bobby brown
ジャンル : ポップス
80年代前半は少年ブラック・ポップ・グループ「ニュー・エディション」のメンバーとして人気を博していた彼が、本格的にソロ・シンガーとしてのスタートを切ったのは、86年のソロ・デビュー・アルバム「キング・オブ・ステージ」の発表から。そして、そんな彼の知名度を一層高めたのが88年発表のアルバム「ドント・ビー・クルエル」で、シングル・カットされた「エヴリ・リトル・ステップ」は大ヒットを記録し、彼の代表曲ともなった。また、92年にはホイットニー・ヒューストンと結婚し、「イン・コモン」というデュエット曲を発表している。

ボブ・ディラン  Bob Dylan
ジャンル : ブルース、カントリー、ロック
全てのロック・ファン、ロック・ミュージシャンに少なからず影響を与えたと言っても過言ではない、アメリカが誇るブルース吟遊詩人。特徴のある鼻にかかった声でまくし立てるように歌う、というよりも朗読する詩の世界は、いつも時代の核を的確に捉えている。
ボン・ジョヴィ  Bonjovi
ジャンル : ロック
80年代にはアイドル的人気で一時代を築いた、全員二枚目&高音コーラス可能という奇跡的ハード・ロック・バンド。
ボーカルでソング・ライターの、ジョン・ボン・ジョヴィの泥臭くもセクシーなハスキー・ヴォイスと甘いルックスは、聴くもの(特に女性)を魅了する。
彼等の代表作と言えば、何と言っても、これでもかと言わんばかりの完成度の高い楽曲が揃った86年発表のアルバム「ワイルド・イン・ザ・ストリート」だ。
ジョンが映画に出ても、リッチーがソロになっても、そのメンバー間の強い絆はちぎれることなく、90年代になっても人気は衰えなかった。それどころか新世紀になった現在でも、さらなる音楽的成長を遂げながら全盛期並みの活動をしている事には脱帽する。


  

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